ちゃんこです。
平日は職場と家との往復のみなので、ネタがつきてしまいがちです。
自分の勉強がてら、お米の作り方(育て方)について、農機具販売で有名なクボタさんの情報と自分の経験をもとに数回にわけて書いてみようと思います。
米作りというと、ちゃんこの頭の中のイメージでは、
春頃:レンゲの花がいっぱい咲いた田んぼをトラクターで耕す
GW:もみまき(もみ=お米の種です!)。種まきをします。
5月末:代掻き(しろかき)。水を張った田んぼを整える作業。
6月:育ってきた苗を機械に乗せて田植え開始!
7月・8月・9月:どんどん育って、茶色くなってくる。茶色くなると稲刈りだけど、ちょうどこの時期に台風が来ることが多く、雨風にやられて稲が倒れる…。
9月:稲刈り→脱穀(刈った稲から籾を分離)→乾燥機で乾燥→籾すり(籾殻を除去して玄米にする作業)→袋詰め→JAに出荷
※ちなみに玄米を精米する(玄米からヌカと胚芽を取り除く)と白米になります。
というざっくりな感じなのですが、この間にやらなきゃいけないことがたくさんあるのは、なんとなくわかる。
いつか自分がやる番になった時のことを考えて、今から少しずつ勉強しておこうと思います。
では細かいことを書いていきます。今回は「籾まき」についてがメインテーマ。
(ちゃんは興味ない話題だと思うので、何ならスルーしてくれ!)
ちゃんこがいつもGWに帰省して手伝っている「籾まき」。
この籾まきをするにも、事前準備が必要です。事前準備は、家族にお任せ。ほぼ母一人でやってます。
まずはいい籾(種)を選ぶための作業あり。籾を塩水につける「塩水選(えんすいせん)」という作業。
①種もみについているヒゲのような「のぎ」というものを除去します。ネットにいれて、手袋をして揉むだけです!
このヒゲがついてると、種まき機に引っかかったりして、ムラができるそうな。
↓写真持ってないので、どなたかのブログにあったわかりやすい画像借ります。
ちなみに、種もみの中身は、おもに「胚乳(はいにゅう)」です。この胚乳は発芽から初期成育にかけて必要な栄養源なので、胚乳が多い種をチョイスするために塩水選を行います。底に沈んだ籾は重いので、胚乳を多く含んでいると判断し、これを種もみとして使うことになります。
②バケツなどに種もみを入れて、水を入れます。この時に既に浮いてくるような籾は捨てます。病気にかかっている籾は浮きやすいそうです。
この後、塩を投入!更に浮き上がってきた籾を取り除きます。(真水のプールより、塩水の海の方が体が浮くのと同じ原理!)浮いてくる籾がなくなるまで、何度かこれを繰り返します。
③塩分を洗い流すために、水で洗います!
という、ちょっとした手間は昔はちゃんこの家でもやっていたのですが、今、ちゃんこの家に届くJAさんで買った「籾」は消毒されていて塩水選後のものなので、だいぶ楽です。
さて、選ばれた籾の皆さんは、水分を吸収させて発芽を促進するために水につけます!(朝顔の種とかと一緒かな)
種もみは水分が13%以上になると、呼吸が盛んになって、細胞分裂や伸長が始まるそうです。発芽が促進されるそうな。
母さんの話では、水温20度くらいで5日間くらい水につけるそうですが、ちゃんこの家の水は冷たいので1週間つけてるそうです。昔はお風呂の残り湯につけてた。(今じゃ信じられないけど、確かに湯船に沈めてあった…ばあちゃんがそうやってたな。)
鳩胸状態(芽がわずかに見える程度)から1ミリ程度の発芽を確認できたら、準備完了です!
選ばれた籾の皆さん、そのまま田んぼに水をはって、撒けばいいじゃんと思いますが、そういう育て方をしているところはほとんどないと思います。
芽が出て大きくなるまで「育苗箱(いくびょうばこ)」で育てます。育苗箱に籾まきをして、ある程度育ててから田植えをする方が、元気に育つそうです。
また、籾まきの際、ちゃんこの家では、手動型の「播種機(はしゅき)」を使っています。楽天で調べたら6万円くらい。オート式だと40万近いぞ。
・育苗箱にはまず、新聞紙を敷きます。
新聞紙を敷く理由は…
育苗箱には小さな穴がたくさんあるのですが、その穴から土がこぼれないようにするため
保水性をよくするため
苗の根が穴から伸びて、地面に根がはるのを防ぐため。(田植えする時に運びにくくなるしね)
苗同士の根がからみある「根がらみ」も防止。根がらみがなくなると、田植機も苗を取りやすいから助かるんだって。
・播種機の上に育苗箱をセットして、JAで買って届けてもらった特別な土を敷き詰めます。
・その後、再度播種機を通して「もみ」を均等にまきます。
・更にもう一度播種機を通して、土をかぶせます。
・その後、お水をかけてから庭に広げます。そして銀色のシートをかけました。これは育苗シートといって、暑さに弱い苗が「苗焼け」するのを防ぐためにかけます。これも写真撮ってなかったので画像借ります。こんな感じ↓
この一連の流れ作業は一人でやるのは本当に大変。播種機を動かす係、育苗箱をセットする係、流れてきた育苗箱を別の場所に移動させる係、土や籾の補充係など複数人でやるべし。
↓ちゃんこの家の籾まき風景。甥っ子や姪っ子が手伝ってくれてます。
ちなみに、もみは「コシヒカリ」だったり「もち米」だったり、JAで仕入れてきたものを使っていますが、種類の違うもみが混ざらないように気をつけます。
ちゃんこの家では、自分の家で作った米の籾を使う「自家採取」はしていません。必ずJAで籾を買います。他のJAがどうなのか知らないけど、JAで籾を買わないと、お米を収穫した後にJAでは買い取ってくれないのです…。なかなか厳しい。
芽が出てきて3~4センチになったらシートを取って、日光にあてて強くします。シートをしてる間も、とった後も…近所の野良猫などが苗を踏みつけてしまうこともあり、なかなか苦労します。
↑ちゃんこの家の庭。庭の手入れをするのをやめてから、草がボーボー。荒れた庭に、築60年くらいのボロ家です。左の屋根から昔落ちました。
そういえば昔、幼稚園児だった頃、近所の同級生の家のマイケル(猫)がちゃんこの家の水槽の魚を食べようとしていて、追い払おうとした際、思いっきりマイケルに噛まれたちゃんこ。マイケルの歯と爪にやられた腕の傷は今でも残っています…。友達の家、近所と言っても300mくらいは離れてるんですけどね、魚を食べに遠征しに来たんですね…。マイケルはデブだったので、腕にぶらさがられた時は本当に重くて、深い傷をおいました。
籾まきから1か月ちょっとかかって、苗が12~15センチくらいに成長したらいよいよ田植えです!↓ちゃんこ父。特に手伝いはなく、主に見守り役。
と、こんな具合で田植えまでの間にやらなきゃいけないことはたくさん。
籾まきだけでも結構大変だし、天候とにらめっこしながら育苗するのは経験も必要なのかなと思います。観葉植物でさえ、枯らしてしまいうまく育てられないのに、お米や野菜を作れる人間になれるのだろうか…。
ちなみに一昨日、母から送られてきたこの画像。
最近毎日猿がやってきて、家の屋根にいるそうです。田んぼも荒らされてしまいました…。これは猪の仕業ではなく、間違いなく猿の仕業。車のボンネットも泥だらけにされてたみたい。ビワもたくさんなってたけど、全部猿が食べて行った。くそう!!
また今後、田植関連の記事を書きますね。
先日、ちゃんが「おいなり」を詰めてくると言ってラインが不通になりました。
きっとチャンマが材料を準備してくれていたのだろう。
ちゃんこはお稲荷さんが大好きです。それを聞いて我慢できなくなり、豆腐だけですませる予定だったのに、コンビニでお稲荷を買ってしまいました。
ジャガビーも買って食べてしまった。
体重測定前にこれはまずいぞ。